教育

平成30年度 講義

医学科4年後期 社会医学;環境医学分野担当分

1.G.I.O

自然・生活環境と労働環境が健康に及ぼす影響を理解し,その対応策について学ぶ。

2.講義・実習事項 (担当者)

Ⅰ. 環境と健康(環境医学,放射線医学)

1 環境医学総論
 疾病予防における生活環境,地球環境の意義を説明できる。
市場 正良
2

環境保全1,2

 地球環境問題(地球温暖化,成層圏オゾン層破壊, 酸性雨,持続可能な開発)を説明できる。 
 大学の環境負荷の現状と環境マネジメントシステムを説明できる。 
 環境汚染の実態と対策(公害,大気汚染, 水質汚濁, 騒音, 振動,土壌汚染,環境基本法,環境基準, 環境影響評価法, 環境アセスメント)を説明できる。
3 毒性学1,2
 化学物質の体内動態 (分布・蓄積, 代謝, 排泄,生態系と生物濃縮,内分泌撹乱化学物質 ) と毒性(有害性評価,リスクとハザード)および対策(化学物質管理)を説明できる。 
4 大気環境
 温熱指数,大気汚染,熱中症に関して説明できる。
5 水環境1,2
 上水道の概要 (水道法, 浄水法, 水質基準, 水道汚染)および下水道の概要 (下水道法, 下水処理, 活性汚泥法, 排水基準) を説明できる。 
6 都市環境1,2
 室内環境汚染とその対策(温熱指数,熱中症,シックハウス症候群, 化学物質過敏症, 屋内環境管理)を説明できる。

石竹 達也

7 廃棄物
 廃棄物の概要 (一般廃棄物, 産業廃棄物, 感染性廃棄物, ダイオキシン類, 循環型社会, リサイクル, 廃棄物処理法) を説明できる。 
市場 正良
8 食品保健
 食品添加物, 残留農薬, 遺伝子組換食品や食品の安全性評価を説明できる。食品添加物, 残留農薬, 遺伝子組換食品, 健康食品, 特定保健用食品と健康および疾病の関係を説明できる。
9

労働環境1,2,3,4,5 
1) 産業保健の現状 (産業構造の変化, 労働災害発生状況, 健康診断有所見率, 労働基準法, 労働安全衛生法, じん肺法) について説明できる。


2) 労働安全衛生管理 (管理体制, 産業医の資格と職務, 衛生管理者とその職務, 作業環境管理, 作業管理, 健康管理, 労働安全衛生教育, 総括安全衛生管理者, 作業環境測定, 管理濃度, 有害物の許容濃度, 生物学的モニタリング, 生物学的許容値, THP, 労働安全衛生マネージメントシステム) について述べることができる。


3) 職業性疾患・作業関連疾患とその予防 (化学的要因:金属中毒, ガス中毒, 有機溶剤中毒, 有機・無機化学物質中毒, じん肺, 職業性アレルギー, 酸素欠乏症, 職業がん; 物理的要因:騒音性難聴, 振動障害, 非電離放射線障害, 低温・高温環境による疾患, 気圧による障害; 作業態様:職業性腰痛症, 職業性頚肩腕障害, VDT作業による障害; 産業疲労) に関して説明できる。

松本 明子

 

弥富美奈子

  

宮﨑 博喜

10 総括講義PBL① 松本 明子
11 環境保健実習 (施設見学)
 廃棄物処分施設
市場 他

 

Ⅱ.社会医学実習 

1 社会医学実習オリエンテーション 社会医学 教員全員
2 社会医学実習
3 社会医学実習発表会1,2

 

テキスト等

  1. 国民衛生の動向2015年.厚生統計協会(2400円)
  2. *シンプル衛生公衆衛生学.南江堂(2520円) 鈴木庄亮,久道茂編
  3. *NEW予防医学・公衆衛生学.南江堂(6300円)岸玲子,他編
  4. *公衆衛生マニュアル2012.南山堂(5775円)柳川洋,中村好一編
  5. *産業保健マニュアル改訂6版 南山堂(6800円)
  6. *産業医の職務 Q and A.産業医学振興財団 (3000円)労働省労働衛生課編


医科学修士 社会予防医学概論;環境医学分野担当分

1.G.I.O

社会と密接に関連する医学である環境医学に関する基礎知識を習得し,人間総合医学としての社会医学の重要性を認識すると共に,国民の衛生水準の向上を図るための問題解決能力を身につける。

生活環境と健康
1) 地球温暖化,気候変動枠組条約,IPCC,京都議定書,酸性雨,

オゾン層破壊

2)環境マネジメントシステムを説明できる。

市場 正良
労働環境と健康
1)産業保健活動の現状と問題点を説明できる。
2)職業性健康障害の発生機序と予防を説明できる。
3)生物学的モニタリングの手法と意義を説明できる。
松本 明子

 

医科学修士 環境・衛生・疫学特論;環境医学分野担当分

1.G.I.O

  1. 21世紀における地球環境問題を理解し,環境保全に向けた具体的方策を考えるための基礎的知識を身につける。
  2. 我々にとって身近な環境である住環境や食べ物をめぐる食環境の実態とその問題点を明らかにするための基礎知識を学ぶと共に,それらの知識を健康問題と関連させて理解する。
1

食と健康1,2
 食の安全性評価,食品添加物,遺伝子組み換え食品,狂牛病,

リスクコミュニケーション

市場 正良
2 住環境と健康
 シックハウス,化学物質過敏症,電磁波